現在、家を作ってる最中で、ソーラーをつけるかどうかを提案されました。結論からいうとつけないことを決めましたが、その判断に至った経緯を説明します。
まずは、屋久島の電力の構成を説明します。日本のほとんどの地域と違って、大手電力会社ではなく、屋久島電工株式会社が発電しています(水力発電所2カ所と火力発電所1カ所)。その電力を家や事務所などの施設に配電しているのが4組織:
- 九州電力(永田、吉田、一湊、口永良部島)
- 屋久島町電気課(宮之浦、志戸子、楠川、椨川、小瀬田、長峰)
- 安房電気利用組合(安房、春牧の一部)
- 種子屋久農業協同組合(上記以外の地域)
地域によって、配電する組織が異なります。今回家を建てる場所では、安房電気と農協を選ぶことができる。どの組織を選んでも、電気の元はほぼ100%水力発電由来のもの(枯渇時や障害時の備えとして宮之浦に火力発電所があるけど、稼働率は1%以下らしい)。また、今のところ水力発電で余裕があるため太陽光発電による売電などは行なっていないということです。
妻の親が長く屋久島に住んでいて、農協と安房電気のことを聞いたら、安房電気が使えるなら安房電気のほうがいいということでした。安房電気の配電範囲が狭い(安房地方のみ)なので、嵐や台風で起こる落雷や電線が切れる障害が少なく、復旧が早い。実際、私たちが去年1か月ぐらい訪れた時は大きい嵐と雷で20分ほど停電しましたが、許容範囲内かと思いました。念の為大容量のバッテリーを買おうと思っています。
次の気になるところが電気代。妻の親は事務所と家を一緒にしているので直接参考にはならなかったけど、大体 1kWh 当たり24円ぐらいでした。月 120kWh 以下なら東京電力の方が安い(2023年3月現在、1kWh当たり20円ぐらい) けど、120kWh 以上になると屋久島の方が安くなりそう。実際電気代を払い始めたらまたレポートします。
次はソーラーや蓄電池の建設費。今回の屋根は大きく、15KWぐらいのパネルを設置できるということでした。そして、売電できないということで蓄電池も必須なので、値段が高くなりました。屋久島への配送や設置などの費用を全部含めて、結局見積もりが500万ぐらいになりました。
東京のマンションと違って、新しく作る家のお湯も調理器も電気になるので、東京では毎月約300-500kWhを使っていたから、おそらく600-800kWhぐらいになるであろうと思って、簡単な試算で毎月2万円ぐらいの電気代がかかりそう。もしこれが全部ソーラーでカバーできると、500万の元取れるのが20年ぐらいかかる。
屋久島の電気が意外と安くて、安定していて、と思い今回はソーラーをつけるのは断念しました。落ち着いてきたら、また考えようと思います。もともとソーラーやエネルギーの分散に興味を持っていたので、何かしらの形で実験できると面白いと思っています。


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